正規留学、交換留学、語学留学、インターンシップについて

大学に進学したら交換留学制度があったので挑戦したくなった。
大学生になったら夏休みに短期留学へ行きたい。
海外の大学で卒業までしっかりと勉強したい。

大学生が留学を希望する場合にはどのような方法があるのでしょうか。人それぞれ、可能な費用や希望する期間など異なります。大学生ができる留学についてご紹介します。

しっかり学ぶ正規留学

正規留学とは、海外の大学に入学し卒業までその学校で学ぶことです。この留学を選ぶ人は、すでに高校時代に短期留学や交換留学を経験したことがあったり、海外での生活経験がある人が多いのではないでしょうか。イギリスやオーストラリアでは3年で大学卒業資格が得られますが、他の多くの国では4年で学士が取得できます。長期間海外の大学で学ぶには、それなりの覚悟が必要です。

海外の大学へ入学するためには、TOEFLやIELTSなどのスコアが必要になります。学校によって必要となるスコアは異なりますので、希望する大学がすでにある高校生は、早めにそのスコアを確認して試験へ向けて勉強を始めましょう。スコアの他にも、高校の成績のGPAや推薦状、部活動など課外授業での成果も求められることがあります。

◾️2年制大学からスタートさせる

入学願書提出までに決められたスコアが取れなかった場合はどうすればいいのでしょう。スコアが取れるまで留学できないのでしょうか。実はそんなことはありません。まずは2年制の大学に入学し、3年から希望の大学に進むということができるのです。一般教養科目を2年制の大学で履修し、専門分野を編入した大学で学び卒業するということになります。基本的に、2年制の大学は必要とされるスコアが低く、また学費も抑えられるというメリットがありますので、計画的にこの進学方法を選ぶ人もいます。日本のように、受験の時点で学部を選択する必要がないため可能なのです。

ただし、進みたい学部がしっかりと決まっていると、余計な授業を受ける必要がないので、無駄な単位にお金や時間をかけなくて済みます。編入してから専門分野の授業がすぐに取れるよう、1、2年時で履修する科目はきちんと選ぶようにしましょう。

多くの2年制大学では、仕事に直結した専門的な技術や知識を学ぶことができる「職業コース」と4年制大学へ進学を希望する学生向けの「編入コース」があります。しかし、すべての2年制大学にあるわけではないので、願書を提出する前に必ず確認しましょう。

◾️入学までにできるだけ英語力をアップさせておこう

海外の大学は入学よりも卒業する方が難しいと言われています。留学生の場合には第2外国語で授業を受けることになるので、さらに難しくなります。日本の大学生活をイメージしていると大変なことになるので、渡航前にできるだけ英語力をアップさせておきましょう。留学先での授業は語学学校ではありませんので、普通に授業が進みます。参加型の授業では意見も求められますし、毎日多くのリーディングがあり、課題も出ます。留学生に限らず、授業後は図書館へ直行という学生が多いのも海外の大学の特徴です。

日本の大学に籍を置きながら留学する交換留学

交換留学とは、日本の大学に籍を置いたまま、通う大学と協定を結ぶ海外の大学にお互いの学生を派遣する制度です。大学同士で協定を結ぶ「大学間協定」と、学部同士で協定を結ぶ「部局間協定」があります。両方とも一定以上の語学力が必要となるため、希望者が誰でも行けるわけではありません。学内で選考があり、受かった人が交換留学生として派遣されます。

留学期間は約1年間が一般的で、現地の学生と同様に大学の講義を受けたり、学生生活を送ったりして過ごします。語学を学ぶ以外にも、さまざまな文化活動や行事に参加することができます。メリットとしては留学先で得た単位が日本の学校の学位として認定されることです。さらに、在籍する日本の学校のサポートを受けて留学するため、休学することなくそのまま進学できます。ただし、留学先で取得した単位全てが認定されるわけではありません。例えば、日本ではなかなか学べない授業や、自分の学部とは関係ないけれど興味がある授業などをとった場合、卒業に必要な単位としてはカウントされない場合があることも覚えておきましょう。

長期休暇を利用して語学留学

社会に出るまでに海外で生活してみたいけれど、長期間は心細いし費用もあまりかけられない。または、英語力に不安があるので正規留学や交換留学は難しい大学生は、春休みや夏休みなどの長期休暇を利用した語学留学がおススメです。

時期や期間、行き先によって、プログラムや費用が異なりますが、同じ英語を学ぶ場合でも欧米に行くよりもフィリピンやフィジー、アイルランドなどを選ぶことで費用を抑えられます。そのため語学留学では、自分にあった形で海外留学の夢を実現できます。

「語学留学=語学を学ぶ留学」と考えがちですが、「語学+α」が留学先で学べるプログラムが多くあります。例えば午前中はしっかりと英語を勉強し午後はサーフィンのレッスン。またはバリスタになるためのレッスンがついた語学留学などもあります。

一方で、とにかく英語をみっちり学びたい学生に人気のフィリピンでは、朝から晩までびっしりとカリキュラムの組まれたスパルタ式のレッスンもあります。夏休み期間中に英語力を集中してアップさせたい学生には人気です。

海外で就業経験を積むインターンシップ

ある程度の英語力がある学生は、思い切って海外インターンシップに挑戦することもできます。正規留学で現地の大学に在籍している場合、授業によってはカリキュラムにインターンシップが組み込まれているものもあります。語学留学でも、プログラムの前半は語学の勉強をし、後半では実際に企業や教育現場でインターンシップを経験するというプログラムもあります。それぞれ学生の語学力にあったインターンシップ先を紹介してくれるので安心です。

インターンシップの場合、単に語学を学びに行く留学とは異なり、「語学を使って働く」ということになります。そのため、一定以上の語学力が求められます。例えば今高校生や大学1年生であれば、就職活動前の長期休暇を利用して海外インターンを経験すると、単に留学経験のある他の学生と差別化され就職活動でアピールできるポイントとなるでしょう。もちろんインターンシップ先で何を学び、どのように成長したかをきちんとアピールする必要はありますが、「3週間語学留学をしました」と「3週間海外でインターンシップを経験しました」では大きな差です。

目標は高く、英語が得意な学生はぜひチャレンジして欲しいと思います。

 

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